但馬妙見山を下山後
明延鉱山探検坑道へ。
大人の社会科見学。(笑
但馬妙見山へのアプローチで
八鹿高校のすぐそばを通りました。
1970年春
和歌山県那智勝浦町にあった鉱山が
閉山になって
中学時代の同級生家族が
明延鉱山へ移っていき
八鹿高校へ入学したことを思い出す。
太平洋に面した町から
山深い町へ移り
最初はとても閉塞感があったと
話していました。
兵庫県に長らく住みながら
鉱山のあった大屋町明延(いまは養父市)へは
一度も行ったことがなかったので
この機会に行ってみることに。
道の途中「一円電車」運行中って
手書きの案内がずっとありました。
この電車でした。
当時乗車料金が1円で
明延鉱山から神子畑選鉱場間6キロを
運行していた電車を
敷地内でアトラクション運行中。
日曜坑道見学会が開催されていました。
通常3日前までに予約がいる坑道見学が
その場で申込みができました。
ガイドさんの案内で
60分の坑道見学ツアー。
せっかくなので参加しました。
(ひとり1200円也)
明延鉱山は
日本一の錫(スズ)の鉱山でした。
いまは100人ほどの集落が
最盛期には従業員とその家族が
4000人以上暮らしていた
とても賑やかな山の町だったそう。
前を歩くのは
ツーリングのおじさん達。
これから作業開始に見えますね。(笑
当時の姿をそのまま残した坑道で
露出した鉱脈もそのままでリアルです。
巨大鉱脈跡もライトアップされ
見ることができました。
よくある観光坑道とは全く違います。
まさかの気温14度。。
外の気温より20度近く低い。
さぶっ。
レインウエアの上を着て
入ったら良かった。。。
その温度の鉱山貯蔵庫で
寝かせる日本酒。
明壽蔵
三年寝かせるものもあり
蔵出しするとすぐ完売となるそう。
これはぜひ手に入れねば。(笑
実際に使用されていた大型の重機類も
残されていました。
クローラジャンボ
削岩機を2台搭載したもの。
坑道総延長は約550キロ。
大阪~東京間の距離に匹敵。
坑道の深さは1000m!
錫だけでなく銅、亜鉛、鉛などを産出した
日本有数の鉱山だった明延鉱山は
昭和62年に円高と金属価格の下落で
地下に多くの資源を残したまま
閉山となりました。
いまも当時の木造長屋社宅が残り
公開日には内部見学ができるそう。
和歌山県那智勝浦町の
那智川沿いにあった鉱山地区も
閉山後も往時の面影を残していましたが
残念なことに
2011年9月大水害の土石流で流され
いまは新しい家々が建っています。
坑道見学ツアーの参加者は
夏休み中ですが
大人のほうが多かったです。