妙法山 紀南の山 

先週妙法山の阿彌陀寺へ「髪上げ」に行ってきました。熊野地方の古からの風習です。平安時代に熊野へ参拝に来た人々が極楽往生を願って自らの頭髪を納めたのが始まりで、鎌倉時代からは親族が亡くなった時にその遺髪を妙法山に納めるようになりました。

妙法山阿彌陀寺
妙法山阿彌陀寺

納骨堂に遺髪を納めた後、必ず一人ずつこの鐘をひとつ撞いてから山を下ります。

妙法山 見晴台

山の情報です。妙法山は紀州の南端に位置する標高749mの山です。一番遠くから富士山が見える山として知られています。アサマリンドウの群生を見ることができること、紀伊半島特産のキイジョウロホトトギスを見ることができること、そしてアサギマダラが卵を産み付けるキジョランが自生していて、羽化したばかりのアサギマダラが飛ぶ姿を見ることができること、今回初めて知りました。

勝浦漁港から妙法山を見る

一番左手の山が妙法山です。大門坂から那智山へ、那智山の鐘楼の裏手から大雲取越えの熊野古道を登り、途中の分岐から古道を歩いて妙法山へ登ることができます。もしくは、那智高原公園まで登り妙法山へ向かうこともできます。頂上には奥の院浄土堂があります。熊野灘を一望できる見晴台は阿彌陀寺を少し下ったところです。

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