私たちを残して皆さん出発しました。小屋番さんが朝ごはんを終えるのを待って、出発します。今回は七ツ釜滝へも行かず、小屋ピストンです。

5月の計画から雨で何度も延期。また来れた桃の木山の家。登山口まで遠く(今回は大台町で前泊しました)、登山道が険しく、年齢とともにハードルが上がります。新人女子スタッフがとてもにこやかで、ほっこりしました。小屋番さんお元気で!また来ます。

関西最大規模の山小屋、桃の木山の家。定員230名で、昨夜は20名ほどでした。登山センターや関係者の方達が関東方面へ大杉谷のPRに行っているそうで、茨城県から来られたグループの方達がいらっしゃいました。大杉谷から登る百名山の日出ヶ岳は値打ちがありますね。午前8時、出発します。

引き返しは急な鎖場が下りになることが多く慎重に。来るときも、戻る時も気が抜けない。途中「気を付けてー」「足元注意!」「滑るよー」って何回声を掛け合ったかわからない。気を抜きそうな水平移動も、躓くと滑落ではなく転落なので足元集中です。

戻りもシシ淵の撮影スポットへ。やっぱりオレンジ色のウエアが良い。大杉谷は明るい色のウエアのほうが写真映えします。気温の低い時期はヒルを気にせずゆっくりできます。今回で大杉谷10回目ですが、ヒル除けスプレーの効果か、雨の時期でも一度もヒルに吸血されたことがありません。
私たちが入山した週の週末、11月1日と2日、二日間連続してこのシシ淵の登山道で事故がありました。お一人はヘリコプター搬送されたそうです。携帯圏外なので事故の通報までに時間がかかります。何度歩いても危ない場所だと思います。

後5分ほどで登山口ですが、気が抜けないのです。岩肌から水が滴り、いつも濡れている場所です。手前の木の橋も滑ります。事故があった場所です。あと少しと気を抜いてしまうのですが、とにかく最後まで慎重に鎖を持ってと言い聞かせる。

無事戻って来ました。 しみじみ喜ぶ。山頂に立つ登山ではないのに達成感があるのです。笑 やっぱりまた来よう。次は通り抜けで、シャクナゲの時期に来たい。今回も思いましたが、通り抜けのほうが安全です。小屋から堂倉滝まで約2時間半、集中力を切らさないで、鎖場や崩落地を抜けることができると思います。
アプローチですが、近鉄八木駅前の駐車場に車を停め、近鉄榛原駅から予約したタクシーで登山口まで来ることができ、翌日大台ヶ原発のバスで近鉄八木駅へ戻ることができます。(タクシーは大台タクシーを事前予約です)4人以上になれば一人あたりのタクシー代は、近鉄、JR、登山バスの費用合計とそれほど変わらないです。